GARO~牙狼~ 劇場版
正直、GAROと言えばパチンコでしか知識は無く
ゴテゴテした特撮、という程度の認識でした。
実際、誘われたときも
「GAROか…、微妙だなぁ」
という感じで。3Dには興味あるし、まぁ行ってみるかと。
GAROというのは、2005年に放送されていた深夜特撮。
簡単に言えば、ホラーという化け物を、魔界騎士(法師)が倒すというストーリー。
この劇場版では、TV版の後日談が描かれている。
冴島鋼牙はメシア(TV版ラスボス)を倒した後も、魔界騎士としてホラーを狩る日々を続けていた。
ある町の近くまで来たとき、鋼牙はホラーの気配を感じる。
それは鏡に取り付いたホラー「カルマ」だった。
その町でホラーを狩る魔界法師「アカザ」「シグト」
そしてカルマへの復讐に燃える「烈火」と共に、鋼牙はホラーと闘う。
あらすじから分かるように、ストーリーは至って単純。
TV版を見ていなかった僕も、すんなりと映画の世界へ入っていくことができました。
さっそく3D眼鏡装着。眼鏡越しの眼鏡なのでちょっと窮屈w
3Dは飛び出る絵本のようなもの、と聞いていたのですが、見て納得。
シーンによりけりではありますが、まさにそんな感じでした。
と、油断していたのがいけなかったのでしょう。
最初のホラーとの戦闘シーンでやられました。
すっげー!超飛び出てる!うわー!うひょー!
内心ですが、超ハイテンションに。
このとき初めて、3Dっていうのは演出技法のひとつなんだ、ということに気がつきました。
カメラのアングルみたいなものなんですね。
落ち着いた場面では静かに、見せたい場面では兎に角派手に。
ストーリーは単純、と言いましたが、今回はそれが功を成しました。
すんなりと頭に入ってくるストーリーのお陰で映像に集中でき
映画が終わる頃には、今までに無い興奮が全身を包んでいましたよ。
おかげ様で二回も見に行ってしまった…。
総評
ストーリー ★★★☆☆
これといって大掛かりな伏線などは無し。
勧善懲悪というか、正義は勝つ!というもの。
しかし、鏡の敵キャラなどが実に3D映えするものであり
よく考えられている。
演出 ★★★★☆
90分という短い(映画としては)尺の中に
物凄く濃密な演出がこめられていました。
キャラの心情などもそうですが、どこでどうしたら
より面白くなるか、ということがちゃんと考えられている作品。
3D ★★★★★
3Dにはどんな演出が映えるか、どんなストーリーが映えるか
ということを実験的ながらもよく考えられていた。
個人的に一番印象深く、そして感動したのは
エロスだった。
カルマが人を砕いて飲み込むシーンがあるのですが
口内の奥行きなどがはっきりわかり、なんだかゾクゾクした。
さらに、バトルシーンでは、烈火役の方の脚線美が非常によく表現されていた。
全体評価 ★★★★☆
国産3Dがまだ未熟ということもあり、改善点なども少々あったかな。
一般受けしない要素もあったから、総じて面白いとはいえない映画。
しかし、僕としては胸を張って
最高の1作だった!
と言おう。
特撮+VFX+エロスという、GAROでしか成しえない3Dとしての魅力。
監督GJ!次回作、物凄く期待しています。
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