バカとヲタクと妄想獣

久々にラノベの感想なんかを書いてみたり。

だって内容忘れるんだもん…！

で、今回は…

乙女ゲーの攻略対象になりました…。 (電撃文庫) (2012/01/07) 秋目 人 商品詳細を見る

あらすじ

なぜか乙女ゲームの世界に放り込まれた、俺。しかも攻略対象になってしまったようだ。てことは、もしや美少女たちにアタックされまくり!?ウヒョ。と喜んでいたのもつかのま、そうそう都合のいい話はないようで。どうやら攻略されると、俺の死亡ルートに突入するかもしれず…。死の恐怖におびえる中、誰もが憧れる美少女たちが、俺を落とそうと次々やってくるのだった。美少女か、命か。どちらを取るべきなのか?それはもちろん―。乙女ゲームという名の、ちょっぴり変わったデスゲーム・ラブコメ。

今までにない斬新な着眼点な作品。
とりあえずアマゾンのレビューでも見てみましょう。

文章的には前作と同じような淡々とした語り口で読みやすいのですが、題材的には『乙女ゲー』である必要が全く感じられず、むしろこれは『ギャルゲー』であり、だとしたら今まで散々やりつくされてきたものなので、陳腐さだけが残りました。

乙女ゲーである意味もあったし、ならではの展開もありましたが
強調ポイントが若干ずれていたのは同意。

乙女ゲーを舞台としたメリットが完全には生かせておらず、
例えば乙女ゲーたる攻略対象として個性豊かな男性キャラがいるのだが、
主人公とはほとんど絡みが無く、ここは非常に勿体無く感じた。

コメントの通り、男キャラ（イケメン）は存在するのですが
ほとんど活躍しません。会話の絡みも少なすぎるくらい。


総評

ストーリー　★★
丁寧に乙女ゲー世界を描いている反面でインパクトのあるイベントがラストくらいしか無い。
本筋だけ見るとどうしても魅力に欠けがち。

キャラクター　★★★
乙女ゲーっていうかギャルゲーなキャラクターばっかりでした。
が、ヒロインの設定やそれを魅せる展開は一見の価値あり。
イケメンの妹キャラも凄く良い味だしてました。
これでイケメン勢にも魅力があれば…。

設定　★★★★
ヒロインの設定がずば抜けて上手い。
ゲームであるということをうまく使った最後の展開には思わず見入ってしまいました。
このゲームがパラメーター方式のゲームなんですが
ヒロインが会うたびにパラメーターが上がっていって魅力的になっていくという
設定はすごく面白かったです。

点数　６５点
可も無く不可も無くな部分は多いですが、設定にやられました。
こういう発想の柔軟さが文章書きには求められてるのかな…。

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